幼児虐待をやめたい!今すぐにでもはじめられること考えてみよう!
このブログを読んで頂いている読者さんの中には、今現在まさしく『幼児虐待をやめたい』、『やめたいのにやめられない』…と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
色んな事情や要因があると思われる幼児虐待。
今回は『幼児虐待をやめたい』にフォーカスしていき、やめるために今すぐにでもはじめられることについても考えていきたいと思います。
~もくじ~
幼児虐待をやめたい:どんな人が虐待してしまうの?
幼児虐待を『やめたい』、または『やめられない』と感じている方の中には、同じように虐待で悩む人がどのような環境に置かれているのか、どういった方が幼児虐待に至ってしまうのか…など気になるところなのではないでしょうか。
孤独や不安によるストレスを抱え込みやすい人
経済的不安・社会からの孤立・幼少期における『愛情不足』・『育児不安』などと闘っている人が幼児虐待に至ってしまうケースがあります。
身近に相談できる人がいるだけでも状況の改善は臨まれるかと思われますが、『余裕』を無くしてしまい手一杯になってしまうことが多いのではないでしょうか。
子育てや仕事での悩みや日々積み重なる苦しい思いが、日に日に孤独感や不安が大きくしてしまい、そのイライラや苦しい気持ちを子どもに直接ぶつけてしまうことも…。
一人で抱え込みやすいと感じた時こそ、自身の心の変化や体調不良に気づいた時は、適度に気持ちを吐き出すことのできる場があると少しづつ改善して行けそうですね。
また、人との関りや社会とのつながりを取り戻すことを目標にしてみるのも良さそうですね。
〈参考:https://hanakomama.jp/column/hoikuen-gimukyoiku/15016/〉
〈参考:https://www.ccap.or.jp/for-parent/childabuse〉
とっても真面目で頑張り屋な人
どの虐待に関しても『親は子育てに関して一生懸命』といわれています。
真面目ゆえに「一人で何とかしよう=他所に迷惑を掛けないようにしよう」という気持ちが強くあるそうです。また、育児に関する思い込みや男女の役割分担の意識が強いそうです。
育児に対して非常に真面目に向き合っているばかりに、子どもが言うことを聞いてくれなかったり、思うようにいかないことが気になってしまうそうです。
自分の思いを上手く伝えられないと結果的に子どもに手をあげるなど幼児虐待をしてしまうこともあります。
さらに自尊感情が強いため、行政に頼ることや人に助けを求めることをしない人もいるそうです。
真面目で頑張り屋さんだからこそ、分かち合える友人や相談相手がいると心強いですね。
また、育児は親と子で育むもの…!会話を増やす、表情をよく見るなどコミュニケーションが取れると良いかと思いました。
〈参考:https://news.livedoor.com/article/detail/14289431/〉
虐待加害者も実は…虐待被害者?!
本当は幼児虐待したいはずもなく手を上げてしまう人、わけも分からず子どもと向き合えない人など原因はさまざまと言われています。
実は、虐待加害者も幼少期に幼児虐待を受けていたなど虐待被害者であるケースがあります。
虐待加害者(主に親)は被害者(子ども)にとって絶対的な権力者という存在。
ほとんどの子どもが、親という主人の命令に従わなければ、生きていけないと感じてしまうからと言われています。
子どもにとって親に抵抗することは難しく、また周りの環境との比較もできないことがほとんどのため判断や決定の主体性が損なわれることがほとんどです。
そのため、被害者であったはずの者が、大人になった際に何ら違和感を持たず同じようなことを自身の子どもにしてしまう様です。
また、幼少期の経験以外に今現在パートナーからDV・パワハラ・モラハラなどを受けた際のはけ口として、どこにもやり場のない感情を子どもにぶつけてしまい、結果的に幼児虐待に至ってしまう場合もあります。
まずは、自分の環境が周りと比べてどうなのか違いを知ることや気づきがあると少しでも変化がありそうですよね。
また、当事者でなかったとしても周りを見て助け合えるための知識があるといつか、誰かの強い味方になるのではないかと思いました。
そのため、幼児虐待・児童虐待・DVに関する知識を取り入れてみることも大切であると感じました。
『 DV(ドメスティック・バイオレンス)と児童虐待
―DVは子どもの心も壊すもの』
が図説や事例なども含まれており、わかりやすく大変勉強になりました。
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〈参考:https://www.daitaigyakutai.com/entry/2017/02/20/234755〉
〈参考:https://toyokeizai.net/articles/-/193381〉
幼児虐待をやめたい:専門家に相談してみる
幼児虐待に気づいた時や、やめたいと思っている、もしくは虐待しているのでは?と感じたら抜け出す第一歩になるかと思います。
一人で悩みを抱えてしまうよりは専門家に相談するほうが気持ちが楽になったり、的確なアドバイスがもらえるのではないでしょうか。
いきなり友人を作ったり、環境を変えるなどはハードルが高すぎるかもしれませんが確実に話を聞いてくれる専門家があるというのは心強いことだと思います。
まず、専門家にはどのような相談が寄せられているかを見てみましょう。
相談内容って?
実際に相談すると決めた時、どのような内容の相談が寄せられているか気になるところ。
平成30年度の厚生労働省の調査による児童相談所に寄せられる内容別件数の推移を確認してみましょう。
〈参考:https://www.mhlw.go.jp/content/11901000/000533886.pdf〉
このグラフから読み取るに、心理的虐待(言葉の暴力など)による件数が多いことが確認できます。
その次が身体的虐待(直接的な暴力など)であることが読み取れます。
心理的虐待であると、会話の受け手と話し手でニュアンスや感じ方が違ってくるので
「言いすぎてしまったのではないか」と思ったとき、その時の子どもの様子や自分の調子に少しでも違和感があったら相談してみると良いですね。
また、身体的虐待ですと目で見て確認できる範疇もあると思うのでハッとして気づいた時にでも相談できると良いと思います。
ネグレクト(育児放棄)のように子どもとのコミュニケーションが全く出来ない、育児に対して苦手意識があったり手一杯なことがあっても相談してよいと思われます。
相談経路は?
では、児童相談所では実際にどのような経路で相談されているのでしょう。
こちらも平成30年度の厚生労働省の調査による経路別件数の推移をみて確認してみましょう。
〈参考:https://www.mhlw.go.jp/content/11901000/000533886.pdf〉
このグラフより警察や近隣知人、家族、学校などからの相談件数が多く見られます。
つまり、虐待の当事者からの相談よりは第三者目線からの相談が多いことが読み取れます。
虐待は、自身では気づきにくいことでしょうし、自分以外の人からの指摘はなかなか受け入れがたいもの…。というのが現状ではないでしょうか。
しかし、これだけ多くの相談件数が寄せられているため気づいた時には早めに相談できることが望ましいですね。
では、いったいどのようなところに相談すればよいのでしょうか。
どこに相談すると良いの?
実際に相談するとしても、どこへどのような相談すればよいかわからないもの…。
タイミングやプライバシーを考えるとより安心して相談できるところが望ましいかと思われます。
そこで、だれもが利用しやすい相談所をピックアップしてみました。
認定NPO法人児童虐待防止協会:子どもの虐待ホットライン
認定NPO法人児童虐待防止協会に『子どもの虐待ホットライン』があります。
子育てに悩む方、子どもとどのように接すると良いのか悩んでいる方、また虐待を受けている子どもの声を聴いてくれる窓口となっていなす。
そのほか、親子関係、夫婦間の悩みや人間関係、生活面に関するストレスについての相談も承っているとのこと。
名前や住所を聞かれることはないのでプライバシーは守られるということもあり利用しやすいかと思われます。
相談員は、福祉・心理・医療・保健・教育・保育の有資格者等で、現場で経験を積んだ専門家が対応します。
また、電話相談員として必要な研修を受け、研鑽を積んでいるので頼りになりそうですね。
厚生労働省:児童相談所全国共通ダイヤル
虐待かもと思った時などに、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の電話番号があります。
『児童相談所全国共通ダイヤル』と言います。
『児童相談所全国共通ダイヤル』掛けると近いところの児童相談所につながります。
つまり、発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄の児童相談所に電話を転送します。
通告や相談は、匿名で行うことも出来るため、通告者や相談者の個人情報や内容に関する秘密は守られます。
相談には、児童相談所の専門家が回答します。
児童相談所とは、『都道府県、指定都市等が設置する機関で、子どもの健やかな成長を願って、ともに考え、問題を解決していく専門の相談機関』と言われています。
悩んだときに自身では気づきにくいアドバイスが頂けそうですね!
相談するとどうなるの?
相談すると子育てや生活に関するアドバイスを専門家に頂くことが出来るそうです。また子どもが一時的に保護されることもあります。
厚生労働省子ども家庭局が平成30年11月に公表した平成28年度の児童虐待相談対応の内訳をみてみましょう。
〈参考:https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000394627.pdf〉
各家庭の状況によって対応は変わってしまうことはあるかと思われますが、相談することにより一時的に子どもと距離を取ることやその都度対応策を考えて下さるそうです。
厚生労働省の公式HPの『子ども虐待対応の手引き 第3章 通告・相談への対応』に記載されているので確認してみるのも良いですね!
幼児虐待をやめたい:周りの環境を変えてみる
いきなり幼児虐待をやめることや一度にガラッと環境変えること、交友関係の幅を広げることはハードルが高いと思います。
気づいた時から少しずつ改善できることが望ましいのではないかと思います。
一時的に子どもと離れる時間を作ってみる
自分の時間や夫婦だけの時間を作るというところにフォーカスしてみるのはいかがでしょうか。
つまり、『子どもと物理的な距離を取る』こと。
一時保育やリフレッシュ保育の利用や民間施設の利用などが考えられます。
待機児童などの観点から保育所などの一時保育の利用が厳しい場合は、子どもだけで参加できる地域の行事を利用してみることも案としてあげられるかと思います。
一度、自分のために時間を使ってみる。しっかり休む、好きなことをしてみる、忙しくてできなかったことに挑戦してみる!など自分と向き合うことやリフレッシュしてみるのも良いのではないでしょうか。
〈参考:https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/2626〉
今まで行ったことのないところへ行ってみる
新たなコミュニティーに参加し、新しい意見を取り入れて今までの考え方と異なる意見を受け入れてみることも良いのではないでしょうか。
または、お仕事を頑張っている方や自宅にいることが多い方などは近所の公園や自然が多いところへ出かけるとリフレッシュできそうですね。なるべくポジティブな雰囲気のある場所に足を運ぶと良さそうですね!!
もしかしたら、そこで新しい友人ができる可能性もありますし、気持ちを発散する方向性が変わるかもしれません!
ちなみに、日本全国の「親子で参加できるイベント」などが掲載されているHPもあります!
良かったら参考にしてみてください♪
幼児虐待をやめたい:まとめ
自分のことになると周りが見えにくく、ついつい他の家庭と比較してしまいがちになってしまうこともあるかと思います。
ですが、このブログで幼児虐待について記載するなかで、みなさん子育てやお仕事など大変頑張っていらっしゃるのだと思いました。
また、幼児虐待の当事者でなくても、虐待に関する知識の幅を増やすとこで悩んでいる誰かをの力になれる日が来るかもしれないと思いました。
感情をコントロールして自分と上手く付き合う
きっとみなさんいつも子育てやお仕事など何かしら頑張ってるのだと思いました。
自分のことになると周りが見えにくく、ついつい他の家庭と比較してしまいがちになってしまうこともあるかと思います。
まずは頑張っている自分を受け入れて「自分をほめる」つまり自己受容を高めることが大切なのかもしれないと思いました。
不安な気持ちが高まって来ると、どうしても出来ないことや不足に感じている所など
マイナス面に目が行きがちになってしまうのではないかと思います。
そんな時こそ、「今」出来ていることやポジティブな所に目を向けていくことで少しずつ気持ちに「余裕」が生まれてくるのではないかと思います。
きっと子どもは親のことが大好きだと思います。
虐待の連鎖ではなく、『愛情の連鎖』が生まれるようにしていきたいですね!!
子どもや家族と向き合う時間や余裕が増えることで幼児虐待がなくなると良いな…と思います。