児童虐待はどこから??しつけとの違いや線引きは?

悲しいことに、児童虐待が年々増えていることを皆さんはご存知でしたでしょうか?
また、児童虐待という言葉を知っている方は多いかと思いますが、どこからが児童虐待なのかを理解されている方は少ないのではないでしょうか。


今回は、児童虐待防止という観点から、児童虐待はどこからなのかという疑問について見ていきたいと思います。

 

児童虐待はどこから?しつけとの違いは?

【目次】

 

児童虐待はどこから?どこまでがしつけ?


子供を育てていく上で、しつけはとても重要なものだと思います。
しかしながら、やり方・考え方を間違ってしまうと、それはしつけではなく、児童虐待になってしまうということを理解する必要があります。

子供立場から考えてみても、これはしつけなのか?児童虐待なのか?を判断することは非常に難しいことだと思います。


また、児童虐待というと、殴る・蹴るなどの暴力的なイメージを連想される方が多いと思いますが、幼児虐待はどこからなのか?について、厚生労働省の公式HPに掲載されている「虐待の定義」から読み解いていきましょう。

 

虐待の定義(種類)について


厚生労働省の公式HPには、4種類に分類された児童虐待の定義が掲載されています。


各分類(種類)毎に見ていきましょう。

 

身体的虐待

殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など


一般的に児童虐待というと、上記のような虐待をイメージされる方が多いのではないでしょうか。

はたから見ても分かりやすく、虐待を受けている子供を見ると、痣があったり傷が見受けられたりする場合があるので、虐待の中では比較的見つけやすいものではないでしょうか。

 

性的虐待

子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など


性的虐待については、本人が自ら告白するか、家族などの近しい人間が気付かないと顕在化されにくい虐待と言えます。

暴力行為や脅迫によって、口止めされているケースが多くあり、顕在化されにくいと言われています。

 

ネグレクト

家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など


身体的虐待とは違い、殴る・蹴るなどの暴力をふるわれるわけではありませんが、保護者の保護の怠慢、養育の拒否及び放棄などが挙げられます。

風呂に入れない事や、衣類を着替えさせないといったことも含まれ、子供を安全に守れない状態で放置することも虐待になります。

 

心理的虐待

言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV) など


大声を出すことや、脅すことで恐怖に陥れること、拒否的な態度や無視をする等が挙げられます。

また、あからさまな兄弟間差別を行ったり、見せしめとして暴力をふるうことも含まれます。

 

引用:児童虐待の定義と現状|厚生労働省

 

しつけと児童虐待の違いとは?どこからが線引き?


しつけとは、子供が自分で自分をコントロールできるように、お互いに落ち着いた状態で教えてあげることです。


また、虐待については、しつけをしていると思っていても、感情に任せて子供を自分の思い通りにコントロールしようとする事が挙げられます。

 

児童虐待はどこからなのか


児童虐待はどこからなのかという線引きは、しつけが絡む上で、非常に難しい部分があると思います。


はっきりわかるのは、子供の立場に立って考えたとき、体に傷や火傷の跡があることや、心理的苦痛を感じているということではないでしょうか。


また、やろうとすればできるのに風呂に入れてあげないといったことや、その他にもできることをやってあげないということも児童虐待と言ってもいいといえるでしょう。

 

児童虐待はどこから?などについて悩み・困ったら専門家への相談を


子供側から見た場合でも、保護者などの大人から見た場合でも、児童虐待はどこからなのか線引きは非常に難しいと思います。


間違った判断をしない為にも、そのような現場を目撃したときや、自分がされていることは虐待なのかな?と思ったときには、下記のような専門家になるべく早い段階で相談することをお勧めします。

lullaby-japan.com